妊婦中って気を付けていても、体重が急スピードで増えてしまいませんか?
「妊婦は太り過ぎは良くない!」って分かってはいるけど、太ってしまうんですよね、、、
では、なぜ太りやすいのか⁉︎
どの程度なら太っても問題ないのか⁉︎
妊婦さんの気になる「太るメカニズム」をご紹介します!
妊婦の太りやすい原因とは
妊娠前なら、この程度食べたぐらいでは太らなかったはずなのに、、、
何か妊娠してから太りやすくなってない⁉︎
と悩んでいる妊婦さんも多いはず‼︎‼︎
ここでは、妊婦さんが太りやすい原因を妊娠期間別にご説明します。
〈妊娠初期:2〜4ヶ月〉
この時期は悪阻に悩まされている妊婦さんも多いことと思います。
私自身も「いつになったら悪阻が終わるのだろう、、、」
「妊婦ってこんなに大変だったんだな、、、」と毎日悩んでいました。
妊娠初期に太りやすくなる理由は、大きく分けて3つあります。
- 食べ悪阻
この時期に太る理由としては「食べ悪阻」が挙げられます。
妊娠中って本当にたくさんの悪阻の種類があります!
調べてみると、「これも悪阻なの⁉︎」と驚くものまであります。
その中でも食べ悪阻は、経験する妊婦さんも多いかと思います。
私自身も少しだけ、この食べ悪阻になった期間がありました。
妊娠中はホルモンバランスが崩れて、血糖値が下がることがあります。
そのような状態になると人間の脳は「栄養を取らなきゃいけない」と判断します。
食べ悪阻の状態はホルモンバランスとも関係があり、食欲が満たされれば楽になるというものではありません。
- 水分量や血液量の増加
妊娠初期の頃から、身体は少しずつ出産をする準備に入ります。
妊娠中は高温期になるため、普段よりのどが渇くことがあり、その時飲んだ水分が浮腫みとなって現れる場合があります。
水分補給は大切なことで、胎児に送る血液を作ろうとする働きによるものなので、適度に飲んで適度に出すことは必要です。
妊娠をすると、血液の量は妊娠する前に比べて、最大30%~50%増加すると言われています。
それは胎盤や子宮が大きくなるにつれて、より多くの血液が必要になるからです。
- 体質の変化
妊娠すると「痩せにくく太りやすい体質」になると言われています。
妊娠初期の頃から、身体は食べ物を摂取するとそれを体内に蓄えようとする働きがあります。
お腹の中の赤ちゃんがお母さんから栄養を取れるよう、身体の仕組みが変わるからです。
なので妊娠初期の頃に普段と全く同じメニューを食べていても太ることがあり、食べ過ぎには注意していく必要があります。
〈妊娠中期:5〜7ヶ月〉
悪阻も落ち着き、食欲が増してくるのが妊娠中期です。
私はこの中期の時期にビックリするほど体重が増えてしまいました。
妊娠中期に太りやすくなる理由は、「悪阻明けの食欲増加」が挙げられます。
「吐き悪阻」や「食欲不振」に悩まされていた妊婦さんにとって、悪阻が落ち着く妊娠中期は待望の瞬間です!
今まで食べられなかった反動でどうしてもたくさん食べてしまいます。
そして、妊娠初期の頃は悪阻で寝て過ごすことも多かったため、中期に入って「いざ!動くぞ‼︎」と思っても体力が追いつきません。
この悪循環で食べる量は増えているのに、消費はしていかない!と言った現象が起きてしまうのです。
〈妊娠後期:8〜10ヶ月〉
妊娠後期に入ると「水を飲んだだけでも太る!」と感じるように、体重増加が著しい時期です。
この時期に太りやすい原因は、大きく分けて3つあります。
- 浮腫み
妊娠後期は身体が浮腫みやすく、水分を体内に溜め込んでしまうため体重が増加してしまいます。
- 胃の圧迫解消による食欲増加
臨月が近づくにつれて、お腹が下がってくるため胃の圧迫感が減り、食欲が増すため食べ過ぎてしまい、体重が増加します。
- 運動不足
お腹が大きくなるにつれて、体を動かすのがしんどくなり、運動不足になってしまうため、食べる量に対して消費する量が追い付かず体重が増加してしまいます。
妊娠中に太るとどうなるの⁉︎
昔は「妊婦さんは赤ちゃんの分と2人分の栄養を取りなさい!」、「妊婦さんは、たくさん食べなさい」と言われていましたが、現在では食べ過ぎや太り過ぎは良くないと言われています。
その理由をご紹介します!
- 妊娠高血圧症候群のリスクが高くなる
もともと高血圧でなかった人で、妊娠中に高血圧(最高血圧 140mmHg以上、最低血圧 90mmHg以上)がみられる場合、妊娠高血圧症候群と診断されます。
症状として、頭痛・倦怠感・高血圧・蛋白尿・浮腫が挙げられます。
太り過ぎも、妊娠高血圧症候群の原因の一つになっているのです。
妊娠高血圧症候群が重症化すると、低体重の赤ちゃんが生まれたり、常位胎盤早期剥離を起こして早産や胎児死亡を引き起こしたり、最悪の場合、新生児仮死や死産になってしまうことがあります。
- 妊娠糖尿病になるリスクが高くなる
妊娠前は糖尿病の兆候が全くなかったにも関わらず、妊娠により血糖値が高い状態になってしまう場合、妊娠糖尿病と診断されます。
妊娠中の太りすぎが原因で糖尿病になったという人も少なくありません。
妊娠中はホルモンバランスの影響で、血糖値を下げるインスリンの働きが弱くなり、血糖値が上昇しやすくなります。
妊娠糖尿病の赤ちゃんへの影響は、奇形児・巨大児・心臓病・流産・胎児死亡・新生児低血糖などが考えられます。
またママへの影響は、妊娠高血圧症候群・羊水過多・難産が挙げられます。
- 身体への負担が大きい
体重増加に伴う腰痛やひざの痛みが起こることがあります
また急激な体重増加で急にお腹が大きくなると、妊娠線の原因にもなります。
- 難産になる可能性も
体重が増加し過ぎると、難産に繋がりやすいと言われています。
出産時に赤ちゃんが通る産道にも脂肪が付いてしまい、なかなか赤ちゃんが降りてこないことがあります。
また、本格的な陣痛に繋がらない微弱陣痛ばかりが続き、出産に時間がかかる可能性もあります。
どの程度なら太っても問題ないの⁉︎
妊娠しているのですから、赤ちゃんや羊水分は太るのが当然!
でもどの程度なら太っても良いのかな?と感じると思います。
それでは、妊娠した際に具体的にどの程度の体重増加が理想的なのかをご紹介します!
増加分は、大きくなった子宮や蓄えられた脂肪分、また妊娠によって増えた血液や体液分です。赤ちゃんの成長分と母体に必要な体重増加分を合わせると、約7~8kgという計算になります。
この必須体重増加と、BMIの数字をもとにしながら、自分にとっての適性な体重増加はどのくらいになるのかを決めていきます。
- 妊娠前のBMI値 体重増加の推奨値
BMI<18 増加量:10~12kg
BMI 18~24(標準) 増加量:7~10kg
BMI >24 増加量:5~7kg
まとめ
妊娠中に太ってしまうのは、原因がある。
- 妊娠初期
食べ悪阻、水分量や血液量の増加、体質の変化
- 妊娠中期
悪阻明けの食欲増加
- 妊娠後期
浮腫み、胃の圧迫解消による食欲増加、運動不足
また妊娠中の過度の体重増加は下記のような危険がある。
- 妊娠高血圧症候群のリスクが高くなる
- 妊娠糖尿病になるリスクが高くなる
- 身体への負担が大きい
- 難産になる可能性も
体重の増加量は、妊娠前の体重によるBMIにも影響するが、赤ちゃんの成長分と母体に必要な体重増加分を合わせると、約7~8kgの増加が理想的です。
また妊娠中の体重管理に関して、分かりやすく紹介している動画も載せておきます。
妊娠中は体調の変化も著しく、様々な悩みや心配事が妊婦さんを襲ってくることと思います。
しかし1つ1つには理由があり、もちろん体重増加も妊娠中は自然と起こることです。
悩んでストレスを溜めるより、きちんと理由を理解して気をつけていけば素敵な妊娠ライフを送れますよ!
妊娠期間は10ヶ月間しかなく、女性しか経験することができない素晴らしい体験です。
是非、後悔のない日々をお過ごし下さい。
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